
400m先のヒト


可視光による画像で、中央にヒトが歩いているのが確認できるでしょうか?
距離はおよそ400mほど離れた場所を歩いています。
もう一方はサーマル画像を可視光に合成した映像です。湿原が陽に照らされ赤く表示されてしまっていますが、赤い点がポツンと浮かび上がっているのがお分かりいただけると思います。
40m先のツキノワグマ



約40m先のツキノワグマです。可視光画像では、藪の向こう側にいるツキノワグマは分かりにくいですが、サーマル画像では熱を持たない藪であればツキノワグマを浮かび上がらせてくれます。
50m先のニホンジカ


可視光画像では、同じく藪の奥にいる個体を確認するのは難しいです。サーマル画像であれば容易に見つかります。ちなみに、サーマル画像(合成)には距離が表示されていますが…手前の藪までの距離しか測れません。
25m先のオオジシギ、10m先のホオジロ


温度のある物体であれば、検知可能です。鳥も探すことができました。
実際にカメラを覗いている時の状況
後半は、ツキノワグマが木の裏側に回ってしまい、サーマル画像のパレットを動かしてしまうのみの動画にはなってしまいますが
サーマル画像の中に、雪等の低温あるいは砂漠のような高温の物体が映りこむと温度帯域が広がってしまいます。
似たような温度帯域が同一色で表現されてしまい、輪郭が潰れてしまうため検知は難しくなります。
ここまでのサーマル画像のように、熱源の輪郭を可視光に重ねる事で検知が容易になると感じます。